【日記】久しぶりの自転車♪

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辺境の道路、緩やかな上り坂を、肩を並べて歩く1体と1台の姿があった…

疲弊と悲哀に満ちた表情の奇獣。その名はかすてら。

そして、その手に押される自転車。その名は…とりあえず愛車アイシャとする。

アイシャは鬱屈としていた。

なんでも、今日は久しぶりのサイクリングだということで、自身の試運転も兼ねて、天候の優れぬ中駆り出されたというのに、

かすてらが、やれ坂道がきついだの、やれサドルで尻が痛いだのと弱音ばかり吐く上、

終いには降りて歩き出すのだから、たまったものではない。

私は何のためにここにいるのだ…

後ろから来たサイクリスト達が、トボトボ歩くふたりを軽快に追い越す。

彼らのように、坂道を自転車で駆け上る体力なんて無いのだ。

ああ、嗚呼、なさけない。

その時ふたりに、冷たい感覚が走る。

雨だ…

今日は、もう帰ろう。

落ちる雫は雨粒か涙か、かすかに見えるふたつの影。

辺境の道路、緩やかな下り坂を、肩を並べて歩く1体と1台の姿があった…

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